研究課題/領域番号 |
16K07076
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
郭 暁麗 公益財団法人東京都医学総合研究所, 運動・感覚システム研究分野, 主任研究員 (50443114)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ASK1 / Astrocyte / Microglia/macrophage / cross-talk / 多発性硬化症 / 視神経炎 / レニン・アンジオテンシン系 |
研究実績の概要 |
Astrocyte特異的なASK1欠損マウス、即ちASK1 flox/flox : GFAP-Cre EAEマウスはlate stageから症状が軽減することが見出されている。本年度はその症状軽減のメカニズムを主に解析した。Microarray解析や定量PCRのデータからearly stageと比べ重症度が同程度であるにも関わらずlate stageにおける炎症性物質が低下していたことが判明した。またearly stageとlate stageのそれぞれの脊髄ホモジェネト(spinal cord homogenate: SCH)を野生型astrocyte、ASK1欠損astrocyteに刺激し、late stage SCH刺激によりASK1欠損astrocyteの炎症物質の産生が低下することが分かった。これらのメカニズム解析から神経炎症を増悪させるmicroglia/macrophage, astrocyteの働きは、各時期によって異なることがわかった。またその増悪にはmicroglial-astrocyte crosstalkが関わる可能性を見出した。さらに、レニン・アンジオテンシン系は視神経炎モデル動物における神経変性を制御することを論文にまとめ発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ASK1/GFAP KO EAE症状軽減のメカニズム解析が最終段階に入り論文がまとまりそうである。
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今後の研究の推進方策 |
論文のまとめを進めながら不足するデータを取る。
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次年度使用額が生じた理由 |
試薬の節約ができたので次年度の試薬等に使用する予定
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