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2018 年度 研究成果報告書

興奮性シナプスの分子修飾異常に伴うてんかん発作の発症機構

研究課題

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研究課題/領域番号 16K07078
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 神経化学・神経薬理学
研究機関国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター

研究代表者

林 崇  国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 病態生化学研究部, 室長 (80547472)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード神経科学 / 脳神経疾患 / 脂質 / シグナル伝達 / 薬理学
研究成果の概要

てんかんは、長年の研究にも関わらず、その発症機構に未解明の点が多い。本研究は、哺乳類の脳における主要な興奮性シナプス伝達を担うAMPA型グルタミン酸受容体(AMPA受容体)の制御機構に注目し、てんかん発作の発症過程で興奮性/抑制性シナプスのバランス崩壊がいかに生じるか、そのメカニズムの一端を解明した。特に、可逆的な翻訳後修飾機構の一種であるパルミトイル化による制御の解析を通じて、AMPA受容体のパルミトイル化修飾異常と脳の過剰な興奮時のシナプスの機能的破綻メカニズムとの因果関係を明らかにした。

自由記述の分野

神経化学・神経薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで、興奮性シナプスにおける興奮性神経伝達物質受容体の修飾異常と、てんかん発症時のシナプス機能調節の破綻メカニズムとの因果関係は、十分に検討されてこなかった。本研究において、てんかんの発症にAMPA受容体の分子修飾が関わっている可能性を示したことで、新たな創薬標的が明らかになった。今後、パルミトイル化の様な、AMPA受容体の特定の分子修飾状態だけを調節する化合物が同定されれば、てんかん発作に関わる過剰興奮シナプスに選択的に作用し、より副作用の少ない新たな抗てんかん薬開発への発展が期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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