• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実績報告書

老化・がん化耐性齧歯類ハダカデバネズミにおける発生工学技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K07079
研究機関熊本大学

研究代表者

中條 佳見 (河村佳見)  熊本大学, 大学院先導機構, 助教 (20505044)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードハダカデバネズミ / 発生工学
研究実績の概要

ハダカデバネズミは平均寿命28年の老化・がん化耐性を持つマウスと同程度の大きさの齧歯類である。本研究では、ハダカデバネズミにおける老化・がん化耐性機構の個体レベルでの解明に向けて、遺伝子改変ハダカデバネズミの作製に必要な発生工学的技術基盤を整備することを目的とする。
真社会性動物であるハダカデバネズミは、コロニーの中で1匹の女王と1-3匹の王のみが繁殖に携わる。それ以外のワーカーは雌雄ともに不妊であるが、雌ワーカーは女王から引き離すと女王化するということがこれまでに報告されている。発生工学的技術基盤を整備するにあたり、ハダカデバネズミの性周期は約34日と非常に長いため、解析や介入操作が困難である。そこで性周期を人為的に同期化することで、計画的に研究が可能になる。そこで、前年度に手法を立ち上げた膣スメア法をもとに、性周期を決定した女王、および女王から隔離して女王化誘導した雌に対して性周期同期化法を検討した。日数を振って同期化法を検討したところ、日数によらず性周期をほぼ同期化することができた。しかしながら、膣スメア法で性周期の変動が確認できなかった個体では、同期化法もうまくいかなかった。このような個体では女王化誘導自体が成功していないと考えられ、すべての雌ワーカー個体が女王から引き離すと自動的に女王化するわけではない可能性があり、今後の検討が必要である。すでに性周期が回っている個体に対しては、この性周期同期化法は有効であると考えられるため、さらに手法を最適化する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] ハダカデバネズミを用いた老化研究のUpdate2018

    • 著者名/発表者名
      藤岡周助, 藤岡周助, 大堀哲平, 大堀哲平, 大岩祐基, 大岩祐基, 岡香織, 河村佳見, 三浦恭子
    • 雑誌名

      月刊内分泌・糖尿病・代謝内科

      巻: 46 ページ: 38-41

  • [備考] 熊本大学大学院生命科学研究部 老化・健康長寿学分野

    • URL

      https://debalab.org/

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi