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2018 年度 研究成果報告書

CRISPR/Cas9を用いたヒト生体免疫モデル動物の開発と麻疹ウイルス感染研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K07084
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 実験動物学
研究機関公益財団法人微生物化学研究会 (2017-2018)
東京大学 (2016)

研究代表者

中西 友子  公益財団法人微生物化学研究会, 微生物化学研究所, 博士研究員 (10344863)

研究分担者 斎藤 泉  公益財団法人微生物化学研究会, 微生物化学研究所, チームリーダー (70158913)
研究協力者 甲斐 知恵子  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード麻疹ウイルス / ゲノム編集 / CRISPR/Cas9システム / NSG / 免疫ヒト化マウス
研究成果の概要

麻疹ウイルスはヒトを自然宿主とし、その他の動物では霊長類以外に感染性を持たない。我々は、ヒト白血球を体内に持つ免疫ヒト化マウスが感染モデルとして利用可能であることを見出した。実際には、EGFPを発現する組換え麻疹ウイルスを接種すると、ウイルスがヒトリンパ球に感染し、末梢血のヒトリンパ球数が2-4日で約20%にまで減少し、一部のマウスではその後回復した。また、ヒトリンパ球の毛包周囲への集積により、腹部や脇には発疹様の緑色蛍光が観察された。これらの病態は、ヒトおよびサルモデルの病態とよく似ており、我々の小動物感染モデルは麻疹の感染・発症機構の解明に役立つと期待できる。

自由記述の分野

実験動物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

免疫ヒト化マウスを利用した麻疹ウイルス感染モデルは、これまでのモデルと比較して簡便に利用できる小動物モデルである。また、改良型免疫ヒト化マウスは、移植するヒト臍帯血幹細胞との間のHLAを一致させるものであり、獲得免疫存在下で、麻疹ウイルスのみならずヒト白血病ウイルスやデングウイルスなどのヒト血球系ウイルスの感染機構解明や予防・治療法の開発、がんの治療法開発などに広く応用できると期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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