胎盤は、母体内で胎児を育てるために栄養交換・ガス交換を担う欠かせない臓器である。胎盤の機能不全は、流産を繰り返したり、不育症の原因になったりする。しかし、抜本的な治療方法は未だ確立されていない。 本研究において、①胎盤機能不全モデルとして、ゲノム編集技術によってEts2変異マウスを作製した。②新たな胎盤機能不全レスキューモデルの開発の為、薬剤誘導型Cdx2発現ES細胞を樹立した。樹立したES細胞を8細胞期胚に注入して、胚発生と同じタイミングでCdx2を発現させたが、多くは胎盤側の細胞に分化せず、さらなる工夫が必要であることが示された。
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