• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

分子標的薬に対する抵抗性獲得における腫瘍上皮細胞と間質細胞との相互作用の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K07139
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 腫瘍生物学
研究機関愛知県がんセンター(研究所)

研究代表者

藤下 晃章  愛知県がんセンター(研究所), がん病態生理学分野, 主任研究員 (50511870)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード大腸がん / がん微小環境 / 治療抵抗性
研究成果の概要

分子標的薬を用いたがん治療が標準となったが、殆どの固形癌で抵抗性を獲得することが問題となっている。本研究では分子標的薬抵抗性を獲得した大腸がんにおいて、がん微小環境が治療標的になる可能性について検討した。mTOR阻害薬抵抗性を獲得した大腸がんは、がん微小環境を構成する間質細胞で活性化したMAPキナーゼ経路を介したサイトカインの上昇が認められた。活性化したがん微小環境をMEK阻害薬で抑制することでmTOR阻害薬抵抗性大腸がんが抑制されたことから、がん微小環境も分子標的薬抵抗性を克服するための鍵となることが明らかになった。

自由記述の分野

腫瘍生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

標的分子の変異やフィードバック経路の活性化などがん細胞が分子標的薬に対して抵抗性を獲得する方法は様々であり、これまでがん細胞そのものにおける抵抗性獲得機序が研究の対象とされて来た。がん微小環境もまた抵抗性獲得に密接に関与していることが本研究により明らかにされたことで、がん細胞だけでなくがん微小環境を標的とした分子標的薬抵抗性がんの新たな治療戦略の開発に貢献するものと期待される。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi