研究課題/領域番号 |
16K07146
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
石亀 輝英 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (50583358)
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研究分担者 |
岡山 洋和 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (20583397)
竹之下 誠一 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (10167489)
千田 峻 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (40769642)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 胃癌 / マイクロRNA |
研究実績の概要 |
本研究では、胃癌のリンパ節における胃癌特異的マイクロRNA発現を検出することにより潜在的な胃癌の悪性度情報を得られると考え、バイオマーカーとしての確立を試みるものである。特に転移陰性リンパ節における胃癌特異的マイクロRNA発現を検討する意義は、極めて少数の癌細胞がリンパ管を経由してリンパ節に移行した状態、いわゆる微小転移という病態に加え、原発巣の癌細胞に由来するマイクロRNAが、分泌型などの形でリンパ節にたどり着いたという状態を反映するものと考えている。
本研究ではホルマリン固定パラフィン包埋切片からのRNA抽出とマイクロRNAの検出の安定的で再現性の高い手法を確立するため、予備実験を進めている。並行して、マイクロRNA発現と臨床的意義、予後を統計学的に検討するため、胃癌症例の臨床データベース構築を行っている。また文献検索およびTCGA(The Cancer Genome Atlas)などの大規模な網羅的データ解析により胃癌特異的マイクロRNAリストを作成・絞り込みを行っている。全体としてはいまだ準備段階といえるが、有望な候補マイクロRNAが抽出でき、検出が効率的に行えれば意義のある報告につながるものと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
手術標本の準備、候補マイクロRNAの絞り込み、検出のための実験系、いずれにおいても準備と方法の確立に時間を要しているため。
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今後の研究の推進方策 |
まずは過去の報告や網羅的データなどを用いたアプローチにより、候補マイクロRNAの選択することと、ホルマリン固定標本からRNA抽出と検出法の確立を急ぐ。対象とする標本をリンパ節にこだわらず原発巣も広く解析を試みる。
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次年度使用額が生じた理由 |
PC上の作業や予備実験等の割合が多く、物品費への支出が予定より少なくなったため。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度以降の物品費に使用する。
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