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2016 年度 実施状況報告書

口腔粘膜における超低頻度の突然変異頻度解析による口腔・食道発がんの総合リスク評価

研究課題

研究課題/領域番号 16K07155
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

山下 聡  国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, ユニット長 (80321876)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード突然変異 / 食道 / 口腔粘膜
研究実績の概要

初年度であるH28年度は、まず、申請者が新規に開発した超低頻度の点突然変異頻度解析法(特願2015-199342)の改良を行った。シークエンシングエラーの少ない領域として解析に用いる領域ををこれまでの合計15,724塩基から15,552塩基に修正した。
続いて口腔、食道がん因子曝露歴のある健常人1例の舌背部、右側口腔、左側口腔の各粘膜から抽出したゲノムDNAについて点突然変異頻度を解析した。その結果、点突然変異頻度はそれぞれ2.5, 2.4, 2.1 (x10-5/bp) を示した。これらは食道がん患者の食道がん非がん部の突然変異頻度である2.4 x10-5/bpと同等の高値であった。また、口腔粘膜の塩基置換のプロファイルについて解析したところ、90%以上がTransition変異であり、食道粘膜の塩基置換のプロファイルとよく類似していた。口腔粘膜は外界や食物などによるストレスに食道の前に晒されることから、点突然変異は食道粘膜より高レベルで同様のプロファイルを示すと予想されたが、その予想を支持する結果が示された。
今後より多くのサンプルについて解析し、食道発がんリスクと口腔粘膜の点突然変異頻度との関係を明らかにする。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

口腔粘膜の突然変異頻度の解析を開始しているが、サンプルの収集が遅れている。

今後の研究の推進方策

食道および口腔粘膜のサンプルの収集が遅れているので、一部解析した結果を示すことにより促進する。
収集したサンプルについて、突然変異頻度の測定を進める。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Contribution of genetic and epigenetic alteration to cancer risk is different in different tissues2016

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Yamashita, Takayoshi Kishino, Taichi Shimazu, Hadrien Charvat, Takeshi Nakajima, Yi-Chia Lee, Masahiro Maeda, Naoko Iida, Reiko Nagano, Shoichiro Tsugane, Ming-Shiang Wu and Toshikazu Ushijima
    • 学会等名
      The 39th Annual Meeting of The Molecular Biology Society of Japan
    • 発表場所
      神奈川県横浜市
    • 年月日
      2016-11-30 – 2016-12-02
  • [学会発表] Normal tissue burden by mutation and methylation provides precision cancer risk diagnosis2016

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Yamashita, Takayoshi Kishino, Taichi Shimazu, Hadrien Charvat, Takeshi Nakajima, Yi-Chia Lee, Masahiro Maeda, Naoko Iida, Reiko Nagano, Shoichiro Tsugane, Ming-Shiang Wu and Toshikazu Ushijima
    • 学会等名
      The 75th Annual Meeting of the Japanese Cancer Association
    • 発表場所
      神奈川県横浜市
    • 年月日
      2016-10-06 – 2016-10-08

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公開日: 2018-01-16  

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