本研究では申請者が新規に開発した超低頻度の点突然変異頻度解析法(Yamashita et al. Cancer Letters 2017, 特願2015-199342)の改良を進めた。さらに口腔、食道がん因子曝露歴(飲酒・喫煙)のある健常人の口腔粘膜から抽出したゲノムDNAについて点突然変異頻度を解析し、食道粘膜と同等の変異頻度であることを確認した。点突然変異頻度解析法については、両ストランドに同一の変異が存在する真の変異を検出することが可能で、かつ大量のリードを必要としないさらに新しい解析法が必要であると考えられた。
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