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2017 年度 実施状況報告書

スルフォラファンによる血管新生の抑制-オートファジー抑制による抗癌作用の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K07161
研究機関東京大学

研究代表者

西川 武司  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00749799)

研究分担者 石原 聡一郎  国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (00376443) [辞退]
山口 博紀  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (20376445) [辞退]
畑 啓介  東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (60526755)
渡邉 聡明  東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80210920) [辞退]
野澤 宏彰  東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80529173)
川合 一茂  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80571942)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードcolon26 / スルフォラファン / アポトーシス / オートファジー
研究実績の概要

これまでにHUVECsを用いた血管内皮細胞はSULの暴露の際にオートファジーを誘導し細胞死を免れようとしていることがわかり、3-MAでオートファジーを抑制することでアポトーシスを誘導し血管新生の抑制を示すことを論文で報告を行った。その結果を受け、前年度は同じく血管新生に関与している血管内皮前駆細胞のSULの暴露に対する反応を調べたところ、濃度依存的なことに加えてSUL非暴露の状態でもオートファジーが誘導されており、3-MAでオートファジーを抑制するとSUL非暴露の状態でも強くアポトーシスを誘導することが分かった。いよいよ今年度は大腸癌細胞株colon26を用いてどのような反応を示すかの確認を行った。colon26においてもSUL濃度依存的に癌細胞の増殖が抑えらえることが分かった。さらにオートファジーを抑制する3-MA加えるとSUL単独の時と比べ、より強くcolon26大腸癌細胞株の増殖を抑制することが分かった。アポトーシスの誘導についてつづいて検討をおこなってみた。SUL単独では80μmの濃度で強くアポトーシスを起こすことを確認。40μm以下ではアポトーシスの誘導が少ないことがわかり、この点でもこれまでの検討と同様であった。3-MAを加えオートファジーを抑制すると、SUL80μmではアポトーシスのためか大きな変化を認めなかったが、SUL40μmではアポートーシスの誘導が強くなる傾向が認められ、それ以下の濃度ではアポトーシスの誘導に大きな変化は認められなかった。しかし、その変化は血管内皮細胞の結果と比較すると弱いことから、時間設定の変更などを行い現在検討を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

colon26大腸癌細胞株に対するSULのオートファジーの誘導がやや弱いことから、血管内皮細胞ほどの明確な変化とならないことから、時間設定を詳細にみているところである。オートファジーの誘導は確認できていることから、いくつかの時間設定で確認を行っている。

今後の研究の推進方策

colon26によるオートファジーの誘導の実験をひきつづき行っていく。条件が定まった時点でvitroでの評価の後、vivoでの検討を行う。マウス大腸癌細胞のColon26をBALB/cマウスの側腹部に皮下注射する。4週間後皮下腫瘍が形成されたことを確認し、治療に入る。7日間連続してマウスに3-MA (10mmol/kg)の存在下または非存在下に25mg/kgのSULを含んだ餌を食べてもらう。その後マウスをSacrificeし、腫瘍を採取する。採取した腫瘍を用いて以下の検討を行う。①腫瘍体積、重量の評価②LC3発現の検討:Western blottingによる発現の検討③抗アポトーシス蛋白Bcl-2の発現の評価:Western blottingにて行う④血管新生の評価:顕微鏡下に密度を計測する。他、播種モデルの作成なども適宜行っていく。

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公開日: 2018-12-17  

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