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2018 年度 研究成果報告書

Glypican-1を標的とした抗体薬物複合体による食道癌新規治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16K07193
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 腫瘍治療学
研究機関高知大学

研究代表者

世良田 聡  高知大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (50463302)

研究協力者 辻井 茂宏  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード抗体療法 / 食道癌
研究成果の概要

食道癌など難治性癌の新規癌抗原としてGlypican-1(GPC1)を同定し、細胞内侵入活性の高い抗GPC1モノクローナル抗体を作成した。本抗体にチューブリン重合阻害剤を結合した抗体薬物複合体(ADC)を作成し、その有用性を解析した。GPC1-ADCはGPC1陽性の食道癌細胞株に対して細胞増殖阻害活性を示したが、GPC1ノックアウト細胞株に対しては発揮しなかった。GPC1陽性の食道癌PDXを用いてin vivoでの薬効を解析した結果、GPC1-ADCは投与量依存的な抗腫瘍効果を発揮し、体重減少も認められなかったことから、GPC1-ADCの有効性と安全性が確認された。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

研究代表者らのこれまでの研究によりGlypican-1を高発現する食道癌は有意に予後不良であることが確認されていた。本研究によりGlypican-1を標的とした抗体薬物複合体が食道癌モデルマウスに対して優れた有効性と安全性を示し、in vitro でGPC1発現特異的な薬効を確認したことから、進行期や再発などの難治性食道癌に対してGPC1-ADCが有効な新規治療法となり得ることが示唆された。Glypican-1を発現する食道癌以外の様々な癌に対しても有効性を示す可能性が期待される。

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公開日: 2020-03-30   更新日: 2022-01-27  

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