タンパク質のアミノ酸配列とその天然構造の関係を理解することは、遺伝暗号解読問題として興味深いばかりでなく、医学的な応用という観点でも重要である。本研究では新規フォールドを持つタンパク質に対しても立体構造予測が可能な手法の一つである既知構造の再配線という手法に着目した。再配線を行う際に最も重要なことは、物理的に許される再配線と許されないものを見分けることであるが、これまではこれを見分ける基準がなかった。本研究で、局所構造のルールのフラストレーションがこの基準になる事がわかった。この結果は立体構造予測ばかりでなく、合理的デザインにおける目標構造をする際にも役に立つ。
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