RNAプロセシング異常は神経変性疾患をはじめ、中枢神経系に重篤な影響を及ぼす。先行研究から、脱ユビキチン化酵素の一つUSP15がRNAプロセシングに寄与することが示唆されていた。さらにUSP15の異常は神経変性をはじめとする様々な病態にも関与することが報告されている。本課題ではUSP15がRNAプロセシング制御を行うか、また神経系にどのような影響を与えるか解析を行った。その結果、USP15がスプライソソーム制御因子TUT1を脱ユビキチン化し、活性を亢進すること、またUSP15の異常によって神経変性などにも関与するSparcl1の機能欠失型変異体を産生することも新たに見出した。
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