研究成果の概要 |
本研究では,まず,Gpr116が腎糸球体の血管内皮細胞に局在することを免疫電顕で明らかにした。次に,正常マウスとGpr116欠損マウスの糸球体血管内皮細胞の遺伝子比較解析を行い,Gpr116欠損によって変動する遺伝子を同定した。また,Gpr116の細胞内シグナル伝達経路については,Gpr116の過剰発現によって活性化状態に変化する細胞内シグナル伝達分子の候補の絞り込みができた。さらに,Gpr116安定発現細胞株を用いてせん断ずり応力(shear stress)への応答性について検討したところ,流れ刺激によってわずかであるが応答を示すことを見出した。
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