ゴルジ体は細胞内輸送の中心をなす細胞内小器官であり、その形成のためp97/p47膜融合が必要である。p97とp47によって形成された複合体は、脱ユビキチン化酵素VCIP135とその活性化因子WACと共に、ゴルジ体膜の融合を行う。 本研究では、VCIP135の新規結合因子p42の単離同定に成功した。p42はVCIP135ならびにp97と複合体を形成し、細胞内局在はゴルジ体、小胞体とミトコンドリアであった。ゴルジ体膜を可溶化してp42抗体による免疫沈降を行った結果、このp42はアクチンと複合体を形成していた。さらに、p42発現を培養細胞で抑制するとゴルジ体が縮小するという興味深い表現型を示した。
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