mRNAの5′非翻訳領域に上流ORF (uORF)と呼ばれる小さなORFが存在し、そこにコードされるペプチド(uORFペプチド)が下流の主要ORFの翻訳を制御する例が知られている。本研究では、uORFペプチドによる翻訳制御の未知の役割と機構を明らかにするために、進化的に保存されたアミノ酸配列を持つ被子植物のuORFの中から翻訳を制御するペプチドをコードするものを探索し、新規に8個のuORFを同定した。さらに、翻訳制御に関与するペプチドをコードするuORFの中から、マグネシウム濃度に応答した翻訳抑制に関与するものや、核小体ストレスに応答した翻訳促進に関与するものを見出した。
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