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2016 年度 実施状況報告書

ホヤから発見した新規ペプチド、Ci-YFV/Lの生物学的役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K07430
研究機関公益財団法人サントリー生命科学財団

研究代表者

佐竹 炎  公益財団法人サントリー生命科学財団, 生物有機科学研究所・統合生体分子機能研究部, 主幹研究員 (20280688)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードカタユウレイボヤ / 神経ペプチド / 受容体
研究実績の概要

これまでに、我々は、カタユウレイボヤの中枢神経から、どの生物でも発見されていない新規ペプチドをpeptidomicisで多数発見し、さらに、そのcDNA配列、ゲノム構造、および、中枢神経における遺伝子発現分布を明らかにしてきた。本研究では、その中でも、ホヤ新規ペプチドのCi-YFL1, 2, 3, Ci-YFV, および、Ci-LF1-8の生理機能を解明することに焦点を当てている。これらの生理機能を解明するには、各ペプチドの受容体の同定とその発現分布の解明が不可欠である。しかし、このような新規ペプチドの受容体を、既知需要た配列との相同性から判断することは不可能であり、また、従来のreverse pharmacologyの手法では、多大な時間、労力、および、実験コストを要することが予測された。そこで、我々は、機械学習法を用いて、Ci-YFL1, 2, 3, Ci-YFV, および、Ci-LF1-8の受容体候補を3種類ずつ予測した。次に、それらをHEK293細胞やSF9細胞用発現ベクターに挿入し、発現体を構築した。また、これらの受容体は、シグナル伝達の検出を簡略化するために、すべてG15タンパクとin-flameで融合してある。
さらに、この融合体が細胞膜上に局在していることを確認した。
現在、上記予測結果に基づき、各受容体の発現体にペプチドを投与し、細胞内カルシウム動員を指標としたアッセイを行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

全て、研究計画通りに進行できている。

今後の研究の推進方策

本年度は、予測結果に基づいたペプチド‐受容体ペアを実証し、各新規ホヤ神経ペプチドの受容体を決定する。その後、それらの卵巣における発現分布研究に移行する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] De Novo Transcriptomes of Forsythia koreana Using a Novel Assembly Method: Insight into Tissue- and Species-Specific Expression of Lignan Biosynthesis-Related Gene.2016

    • 著者名/発表者名
      1.Shiraishi A, Murata J, Matsumoto E, Matsubara S, Ono E, Satake H.
    • 雑誌名

      PLoS One.

      巻: 11 ページ: e0164805

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0164805

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Road to investigation of the evolutionary process of the peptidergic reproductive systems in chordates using the ascidian, Ciona intestinals2016

    • 著者名/発表者名
      Satake H
    • 学会等名
      8th International Coongress for Asia-Oceanea Society for Comparative Endocrinology
    • 発表場所
      Seoul
    • 年月日
      2016-06-20 – 2016-06-24
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2018-01-16  

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