研究課題/領域番号 |
16K07451
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
西岡 憲一 佐賀大学, 医学部, 講師 (80370120)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ポリコームサイレンシング |
研究実績の概要 |
ポリコームサイレンシングは発生関連遺伝子の発現制御において中心的な役割を担っている。また近年では、がんや幹細胞研究分野においてもその重要性が認識されてきた。一方、ポリコームサイレンシングは転写抑制が主な機能であるが、実際にはその程度や様式は遺伝子ごとに様々であることがわかっている。しかし、その多様性がどのように制御されているのかはほとんどわかっていない。先行研究課題ではそのような多様性を生み出す制御メカニズムを明らかにするため、次世代シーケンサーを用いた遺伝子スクリーニングをマウス細胞で行い、ポリコームサイレンシングを制御する候補遺伝子を複数同定した。 本研究課題ではそのうちSetd5に焦点を絞り解析を開始した。 本年度はChIP-seq解析を中心に行った。当初、ChIP-qPCRのシグナルが弱いため、有意なクロマチン上の局在を同定できなかったが、CRISPRaを用いて少しSetd5発現量を増やしてみるとようやく局在が見え始めた。また、この解析からSetd5機能の新たな可能性を示唆するデータを得ることもできた。今後はChIP-seqを再度確認してこの新たな可能性についても検討していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ChIP-seq解析によって興味深いデータが得られた。
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今後の研究の推進方策 |
予定に従ってデータを集めていく一方、Setd5機能の新たな可能性についても検討すべく、他施設と共同研究を開始する。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度の予算は少なくなり、次世代シーケンサー解析などにかかる経費をカバーする予算が足りなくなることが予想される。
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次年度使用額の使用計画 |
今年度節約して生じた分を繰り越して次世代シーケンサー解析の経費にあてる。また、論文掲載費として使用する可能性もある。
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