研究課題
基盤研究(C)
国際協力のもと,混乱していた新生代放散虫の約1,730属3,380種を検討し,60科430属1,860種に整理した.種数に関しては同物異名を別にしてあるので,実在する種数はさらに少ないと見込まれる.実態のわからない属については,ノマルスキー型微分干渉顕微鏡を使って骨格内部の微細構造を確かめた.成果は数年内を目処に,無料でダウンロードできる国際誌への掲載する予定.
微古生物学
放散虫は,一般向け図鑑に掲載されたり銀細工やおしゃれ雑貨として社会・国民的に目にする機会が増えてきている.ところが一般向けはもとより専門家向けにも新生代の放散虫の学名を決めるためのまとまったものが存在しなかった.本研究で国際協力の下,研究者レベルの混乱を検証し,国際動物命名規約にそって新生代放散虫を60科430属に整理した.放散虫を自力で鑑定できる基礎の提供は,学術的にも社会的意義が大きい.