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2018 年度 研究成果報告書

沿岸域におけるSkeletonema属珪藻の群集構造解析

研究課題

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研究課題/領域番号 16K07508
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 生態・環境
研究機関東京海洋大学

研究代表者

片野 俊也  東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (00509820)

研究協力者 山田 真知子  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード珪藻赤潮 / Skeletonema / 競争 / 群集組成
研究成果の概要

Skeletonema属10種について定量PCRとマルチプレックスPCRのためのプライマーセットを開発した。これらを用いて、種組成の解析、を進めた。その結果、有明海、東京湾ともに、淡水産種S. potamosを含む6種以上のSkeletonema属が検出された。流入河川感潮域底泥には多くのSkeletonema属が存在していて、大雨による出水後には底泥がSkeletonema属による赤潮のタネ場として機能する可能性が示唆された。冬季に出現するS. japonicumとS. marinoi-dohrnii complexの競争は環境条件でなく、殻径によって勝者が替わりうることを実験的に示した。

自由記述の分野

水界生態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

珪藻Skeletonema属は、世界中の多くの内湾に出現し、とりわけ富栄養な水域で優占することが知られている。東京湾とアメリカのナラガンセット湾ではどちらも植物プランクトンの90%以上が、Skeletonemaとされる。2005、2007年のSarnoらの発表によりS. costatumは、8種にも分類された。この新しい分類体系に基づく種同定は、単離と単離株の種同定に依存し多大な労力と時間を要していたが、本研究で開発されたプライマーセットにより迅速な種判別および定量解析が可能になった。世界の内湾で季節を問わず赤潮を起こすSkeletonemaの動態について今後大きく研究が進むことが期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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