研究実績の概要 |
昨年度は、社会的ジェットラグが欠勤(absenteeism)ならびに職場に出席しているが作業能率が落ちている状況(presenteeism)にどのような影響をもつかを、クロノタイプを含めて検討することを目的として、1万人を対象としてウェブ調査を実施した。長期的な影響を検討するため、本年度は縦断調査(一年後フォローアップ調査)を実施した。昨年度に回答の得られた10,000人を対象としてウェブ調査を実施した。調査項目は、基本情報(年齢、性別、緯度・経度を情報化するための郵便番号)、ミュンヘンクロノタイプ質問紙日本語版(Munich Chronotype Questionnaire: MCTQ, Roenneberg, et al., J Biol Rhythms 2003; Kitamura et al., Chronobiol Int 2013)、仕事の制約に関する質問票(Work Limitations Questionnaire: WLQ, Takegami et al., J Occup Health 2014)、主観的眠気(エプワース眠気尺度)、社会経済的要因(職業、シフトワーク従事の有無、勤務時間または就学時間、通勤または通学時間、食事欠食の状況、生体リズムに影響を及ぼす夜間ディスプレイ視聴時間、身体活動)で構成した。得られた回答は5,238人(うち男性2,725人、平均年齢51.3歳)であった。データを突合し、解析中である。
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