オオムギ白穎albino lemma 1(alm1)変異体は穂の内外穎がアルビノ化する特異な表現型を示し、単一の劣性核遺伝子に支配されることが知られている。穎以外に、節、果皮および株基部も白化するが、葉身や芒は正常な緑色で正常に生育する。本研究では白穎遺伝子の遺伝マッピングと自然および誘発alm1変異体の遺伝子解析を行い、白穎変異体の原因遺伝子を解明した。さらに、alm1変異体と正常型で、穂および葉身の光合成量および収量関連形質を調査し、穂での光合成が粒重に10-20%程度貢献することを明らかにした。
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