遺伝子ターゲティング改変に連続してポシティブ選抜マーカーを改変配列から自律的に削除し、1回の形質転換で不要な人工配列を持たずに標的遺伝子改変のみを導入したイネ系統を作出する迅速育種法を確立した。イネ植物免疫で働くOsRacGEF1の疑似リン酸化(S549D)により耐病性の向上が見出されているため、Ac/Ds脱離配列内に選抜マーカーを持つベクターでOsRacGEF1-S549Dのターゲティング改変を行い、連続して選抜マーカー等の削除誘導を行い、再分化イネの次世代でOsRacGEF1-S549Dホモ型変異以外は野生型ゲノムのイネ系統を獲得し、いもち病と紋枯病への耐性強化を確認した。
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