研究課題
基盤研究(C)
トマトの葉の水疱症発生を引き起こす低UV条件が、クチクラ層形成を阻害することを明らかにした。トルイジンブルー水溶液により、クチクラ層の異常を染色することで、障害程度を定量化できた。その簡易的手法を用い、トマトの水疱症の発生について研究を行った結果、低UV、高湿度などクチクラ層の形成が抑制される条件下において、発生が多いことを示した。よって、障害発生抑制のためには、UV照射が十分あること、低湿度であることが有効であることを示した。以上のことを、投稿論文としてまとめた。
野菜園芸学
トマトの生産現場で問題となっている水疱症について、クチクラ層の異常を伴っていることを明らかにした。クチクラ層の異常を染色する方法を用いることで、簡易に判別できることを示した。また、発生条件に関する研究により、障害発生を抑制する条件として、クチクラ層の形成を促進するUV照射、低湿度が有効であることを示した。これらの条件を生産現場で再現することで、水疱症の発生を抑制できると期待される。