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2018 年度 研究成果報告書

カシ類うどんこ病菌Erysiphe gracilis種複合体の種分化メカニズム

研究課題

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研究課題/領域番号 16K07613
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 植物保護科学
研究機関三重大学

研究代表者

高松 進  三重大学, 生物資源学研究科, 招聘教授 (20260599)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードうどんこ病菌 / 常緑カシ / genotype / 種分化 / 地理的分布 / 宿主
研究成果の概要

当初考えていた研究計画以上に新規な知見が得られた。本研究の主要な成果は以下の通り。1) 常緑カシ類のうどんこ病菌であるErysiphe gracilisが種複合体であることを明らかにし,3新種を含む6種に分割することを提案した。2) 本来は落葉ナラ類のうどんこ病菌であるErysiphe quercicolaが常緑カシ類に発生することを始めて報告した。3) 三重県津市のアラカシ生垣において3種うどんこ病菌の発生状況を定期的に調査し,Cystotheca wrightii, E. gracilis種複合体およびE. quercicolaの生活史を宿主であるカシ類への適応進化の観点から明らかにした。

自由記述の分野

植物病理学,菌学

研究成果の学術的意義や社会的意義

経済のグローバル化に伴い,農畜産物に付随する病原菌類が頻繁に海外から侵入する傾向にある。植物病害の防除だけではなく,このような植物検疫からの観点からも植物病原菌の正確な分類,多様性調査,鑑定は重要である。今回は街路樹,庭木,生垣として用いられる常緑カシ類をターゲットして,それに寄生するうどんこ病菌の分類,地理的分布,生活史の研究を行った。その結果,当初予想していた結果とは全く異なる多くの結果を得ることができた。このことは常緑カシ類に限らず,従来のうどんこ病菌に関する知見がいかに曖昧であったかを明白にすることになり,カシ類以外のうどんこ病菌についても同様な調査が必須であることを示した。

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公開日: 2020-03-30  

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