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2018 年度 研究成果報告書

TALENにより異なるゲノム環境に導入されたいもち病菌AVR遺伝子の変異頻度比較

研究課題

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研究課題/領域番号 16K07615
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 植物保護科学
研究機関帯広畜産大学 (2018)
神戸大学 (2016-2017)

研究代表者

中馬 いづみ  帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (90628926)

研究協力者 荒添 貴之  東京理科大学
曾根 輝雄  北海道大学
レ ディン・ドン  ノンラム大学
グエン ティ・タィン・ガ  農業遺伝学研究所
クマグン クリスチャン  フィリピン大学, ロスバニョス校
スリーウォンチャイ タニー  カセサート大学
スプリング オトマー  ホーヘンハイム大学
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードイネ科植物いもち病 / いもち病菌 / 非病原力遺伝子 / 病原性変異機構
研究成果の概要

イネいもち病菌非病原力遺伝子AVR-Piaの変異頻度比較実験を行った。イネ菌野生株(AVR-Pia非保有)に対し、AVR-Piaを転移因子の多い領域に導入したta#126と転移因子の少ない領域に導入したzt#1を作出し、Pia保有抵抗性イネ品種に対する接種試験を行った。抵抗性品種の葉上に形成された病原性獲得変異菌由来の病斑数より変異頻度を比較したところ、ta#126の方がzt#1より頻度が高かった。分離した変異菌における変異機構は、いずれも導入したAVR-Piaの欠失変異で、欠失領域の両端には転移因子が存在していた。欠失領域の大きさは転移因子間の距離が一因となっていることが示唆された。

自由記述の分野

植物病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

世界のイネの最重要病原体のひとつであるイネいもち病菌は、イネ品種に対する病原性変異が多様であり、この変異メカニズムの解明と変異リスクの予測は、抵抗性育種への応用にも繋がる。いもち病菌が宿主に対する病原性の決定を担っているのが非病原力遺伝子であるが、これらの遺伝子の重要な変異機構としてゲノムからの欠失が挙げられる。本研究結果は、非病原力遺伝子が欠失するか否かを決定するのが周辺に存在する転移因子であり、転移因子頻度の高いゲノム領域に存在する非病原力遺伝子は欠失するリスクの高い状態にあることを示唆するものである。

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公開日: 2020-03-30  

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