産雌性単為生殖を行うヨコバイ類に関して、沖縄本島においてマダラヒメヨコバイの一種の分類学・生態学的研究を行った。このヨコバイは、これまで数多くの個体を採集したが、雌しか採集できておらず、産雌性単為生殖を行うことが予想されている。分類学的な研究では、外部形態の特徴からDiommaともしくはKusalaに類似する属・種であるが判明したが、雄交尾器が検討できないことから分類がこれ以上行えない状況である。生態としては、ウラジロエノキからのみ採集されることから、本種を与えて飼育を行ったが、産卵・孵化には至らなかった。このことから、ウラジロエノキと同様な環境に真の寄主植物であると思われる。
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