Pseudomonas chlororaphis subsp. aurantiaca StFRB508株の抗菌物質フェナジン誘導体生産はクオラムセンシングに制御される。StFRB508株の全ゲノム配列を決定したところ、3組のAHL合成及びレセプター遺伝子のセット(phzI/R、aurI/R、csaI/R)が存在していた。これらの遺伝子を全ての組み合わせで多重破壊したところ、phzI/Rを破壊するとフェナジン生産が大幅に減少した。LC-MS/MS解析によりPhzIは複数の3-OH体AHLを生産するが、3-OH-C6-HSLが最も低濃度でフェナジン誘導体生産を活性化することが明らかになった。
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