研究成果の概要 |
FETタンパク質(FUS, EWS, TAF15と呼ばれる相同性の高い3つのタンパク質の総称)は、多面的に遺伝子発現調節に関与する一群のタンパク質であるが、それらの機能や性質を調節する機構には不明な点が多い。本研究において、FETタンパク質のうちでEWSのみが選択的にグリコシル化されており、しかもEWS分子の大半はグリコシル化分子種として存在することを明らかにした。そして、EWSはグリコシル化されることによって、他のFETタンパク質よりも分子安定性が高まっており、これによりストレス耐性を獲得している可能性を突き止めた。
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