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2019 年度 研究成果報告書

病害抵抗性品種の開発を志向したイネの防御関連二次代謝における多様性の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K07718
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 生物有機化学
研究機関鳥取大学

研究代表者

石原 亨  鳥取大学, 農学部, 教授 (80281103)

研究分担者 寺石 政義  京都大学, 農学研究科, 講師 (80378819)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードイネ / ファイトアレキシン / 種内多様性 / ケモタイプ / サクラネチン / オリザレシン / 二次代謝
研究成果の概要

イネは、病原菌の感染を防ぐために抗菌性化合物ファイトアレキシンを蓄積する。本研究では、ファイトアレキシン生産の種内変異(ナチュラルバリエーション)を明らかにした。様々な品種のイネを調べたところ、サクラネチンを蓄積する品種と前駆物質のナリンゲニンを蓄積する品種があった。この違いをもたらす遺伝子は、生合成遺伝子NOMTであった。サクラネチンは糸状菌に強い抗菌活性を示すが、ナリンゲニンは細菌に強い活性を示す。抗菌活性の違いがケモタイプの進化をもたらしたのかもしれない。もう一つのファイトアレキシン、オリザレキシンAにも種内変異があり、その原因遺伝子が生合成遺伝子のKSL10であることもわかった。

自由記述の分野

天然物化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

植物は外敵に対する防御のため、さまざまな化学物質を蓄積します。例えば、病原菌が感染するとファイトアレキシンと呼ばれる抗菌性物質を蓄積します。イネは20種におよぶファイトアレキシンを蓄積するのですが、品種によってファイトアレキシンの種類や蓄積量が大きく異なることがわかりました。この結果を利用すれば、交配育種などの方法でファイトアレキシンの組成を操作することができ、特定の病原菌に強い品種を作り出せると考えられます。また、異なるファイトアレキシンを蓄積する系統を同時に栽培することで病気の広がりを抑えることができる可能性が生まれました。

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公開日: 2021-02-19  

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