Metをラットに経口的に投与するとMet代謝産物の血中濃度は増加したが、インスリンやグレリン濃度には変化はなかった。C2C12筋管細胞をMet処理したところ、分解の抑制は認められず、オートファジー活性も低下しなかった。Metの代謝産物でC2C12筋管細胞を処理したが、いずれも分解の抑制はしなかった。これらから、Metによる分解抑制はMetの代謝産物によるものではなことが示唆された。Ex vivoの系でMetの骨格筋タンパク質の分解速度に対する効果を検討したところ、速筋では分解抑制傾向が見られた。以上から、Metの骨格筋タンパク質代謝調節は速筋と遅筋で異なる可能性が示唆された。
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