粉末食品は溶けやすくするために顆粒状に造粒されているものが多い。食品の造粒ではバインダとして多糖類水溶液等を粉末に添加することが多いが,バインダ使用量を削減できれば加工所要時間が短縮され、プロセスの効率化と製品の高品質化が期待できる。本研究では流動層造粒におけるバインダ液滴を帯電させ、さらに粉末をイオン化空気により帯電させ、粉末粒子とバインダ液滴間に静電気力が働き、プロセスが効率化されるか検討した。バインダ液滴を粉末と異極に帯電させた場合に、少ないバインダ添加量で顆粒が形成される傾向がみられた。しかしながら、粉末を帯電させた場合、造粒装置内部に粉末が著しく付着する等の問題も確認された。
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