納豆菌TH株より内在性のプラスミドDNA(pTHKと命名)を発見した。続いて、PCRによりpTHKの様々な領域のDNA断片を増幅し、抗生物質耐性遺伝子と連結して、納豆菌TH株への導入を試みた。この結果を元にして同プラスミドの小型化を図り、TH株が本来持つプラスミドの大きさの約60%の大きさにまで小型化したプラスミドの取得に成功した。好ましいことに、小型化したプラスミドは元のプラスミドよりも納豆菌への導入効率が向上した。続いて、最小化できたプラスミドと大腸菌由来のプラスミドを連結して納豆菌⇔大腸菌シャトルベクターを構築することにも成功した。アミラーゼ遺伝子などの外来遺伝子の導入にも成功した。
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