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2019 年度 実績報告書

サクラの栽培品種の花形質を支配する遺伝子・ゲノム領域の探索

研究課題

研究課題/領域番号 16K07797
研究機関国立研究開発法人森林研究・整備機構

研究代表者

加藤 珠理  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (90467217)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードサクラ / 栽培品種 / DNA / イシヅチザクラ
研究実績の概要

今年度、RAD-Seq解析を予定していたサンプルについては、解析用のDNAライブラリーを調整してシーケンスの解読を終了した。これまでに取得したシーケンスデータも含めて、全データの解析作業を進めており、得られたSNPデータと形質データの関連解析を行っている。この他、サクラの栽培品種の親種候補である野生種のうち、マメザクラ、キンキマメザクラ、タカネザクラのシーケンスデータを活用することで、四国の固有種であるイシズチザクラの遺伝的起源の解明を試みた。イシズチザクラは四国の亜高山帯となる石鎚山地周辺の山頂付近の岩礫地に自生する野生のサクラである。本種はマメザクラの変種として記載されていたが、形態的な特性からキンキマメザクラとタカネザクラの雑種であるとする説が唱えられており、氷河期に南下したキンキマメザクラとタカネザクラが交雑することで誕生したと云われている。イシヅチザクラの遺伝的起源を調べるため、マメザクラ3集団(48個体)、キンキマメザクラ4集団(66個体)、タカネザクラ5集団(82個体)とイシヅチザクラ1集団(20個体)についてRAD-seq解析を行い、多数のDNA多型を検出した。STRUCTURE解析やPCA解析を行って種間の遺伝的関係を調べたが、イシヅチザクラは複雑な遺伝的組成を示すことがわかり、詳細な評価を行うためには他の野生種を含めた包括的な解析が必要なことが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 四国固有のイシヅチザクラの遺伝的特性2020

    • 著者名/発表者名
      加藤珠理, 松本麻子, ワース・ジェームズ, 菊地賢, 向井譲, 石川啓明, 赤嶺大有
    • 学会等名
      森林学会第131回大会

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公開日: 2021-01-27  

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