本研究課題では多様な形質によって特徴づけられるサクラの栽培品種について、形質の品種間差の制御に関わる遺伝子・ゲノム領域の探索を試みた。サクラの栽培品種、172品種を研究材料としてRAD-seq解析を行い、モモのドラフトゲノム配列と照合することで、40,891座のDNA多型を検出した。併せて、図鑑等から6つの形質情報(樹形、樹高、花色・形・サイズ、開花期)を取得した。形質情報から得たデータとDNA多型のデータを用いてゲノムワイドアソシエーション解析を行ったところ、5つの形質(樹形、花色・形・サイズ、開花期)について、いくつか関連のありそうなDNA多型が検出された。
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