我々は、超耐熱性キチン/セルロー-ス結合ドメイン・hCBDを介して任意の蛋白質“X”を紙に複合化させるための人工融合蛋白質を“X”-C Linkと定義する。我々は、かつてクラゲGFPの緑色発光機構を再現する自己励起蛍光蛋白質・BAFを用いたBAF-C Linkを作製し、BAFを紙に複合化させる技術を独自開発した。この研究で、我々は、新たに抗体機能という付加価値を紙に付与する目的で、GFPに対する特異的VHH抗体を用いて抗GFP VHH-C Linkを開発した。抗GFP VHH/紙ハイブリッドは、1年以上の室温下での乾燥保管後もEGFPを捕捉可能で、ラテラルフローデバイスへの適用も可能であった。
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