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2018 年度 研究成果報告書

蛋白とエピジェネシスから見た遺伝形質の安定性に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K07861
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 水圏生産科学
研究機関国立研究開発法人水産研究・教育機構

研究代表者

名古屋 博之  国立研究開発法人水産研究・教育機構, 増養殖研究所, 主幹研究員 (40372031)

研究分担者 森 司  日本大学, 生物資源科学部, 教授 (60241379)
正岡 哲治  国立研究開発法人水産研究・教育機構, 増養殖研究所, 主任研究員 (70372042)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード遺伝子組換え魚 / 安全性 / 蛋白質変化 / エネルギー代謝 / iTRAQ / シグナル伝達 / ヒストンメチル化
研究成果の概要

成長ホルモン遺伝子を導入した遺伝子組換え魚が北米で申請され、承認された。しかし、遺伝子組換え魚の体内で起こる代謝の変化等はあまり調べられていない。そこで、成長ホルモン遺伝子を導入した遺伝子組換えアマゴの肝臓を用いて蛋白質変化を網羅的に解析した。その結果、非組換え魚と比較して1.5倍以上増加している蛋白質の存在と減少している蛋白質も確認した。代謝の変化では体サイズの増加やミトコンドリアの変化を確認した。さらに、遺伝子の機能を変化させるヒストンのメチルかを調べた結果、組換え魚でメチル化が高いことを確認した。

自由記述の分野

魚類育種

研究成果の学術的意義や社会的意義

高成長を目的とした遺伝子組換え魚は世界中で作出され、カナダの民間会社が成長ホルモン遺伝子を組み込んだ大西洋サケを食品として申請し、アメリカ及びカナダで安全性が確認され、市販が認められた。しかし、プロモーターの種類、導入遺伝子のコピー数や挿入領域により、遺伝子組換え魚の体内で起こる代謝の変化等は個々の条件より違っていると思われる。これらの情報に関してはあまり調べられていない。また、継代することによって導入形質の発現の変化に対する研究も少ない。したがって、これらの組換え魚に関する情報や知見を明らかにすることは、今後の遺伝子組み換え生物の利用に対する安全性の知見を提供する上で意義がある。

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公開日: 2020-03-30  

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