| 研究課題/領域番号 |
16K07880
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| 研究機関 | 北海道医療大学 |
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研究代表者 |
寺崎 将 北海道医療大学, 薬学部, 講師 (10391195)
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| 研究分担者 |
武藤 倫弘 国立研究開発法人国立がん研究センター, 社会と健康研究センター, 室長 (30392335)
増田 園子 北海道医療大学, 薬学部, 教授 (90157206) [辞退]
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| 研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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| キーワード | がん化学予防 / がん幹細胞 / フコキサンチン / フコキサンチノール / カロテノイド / メタボローム / 代謝物 / 唾液 |
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| 研究実績の概要 |
最初に科研費の研究計画の基盤となる研究を主に行った。ヒト大腸がん細胞より大腸がん幹細胞様細胞を調製し、FuOHを添加した時のアポトーシス誘導作用及び大腸がん幹細胞様細胞を接種して担がんさせたマウスへFuOHを投与した時の腫瘍形成抑制作用の検討を行い、論文1報へまとめて発表した (Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition, 2016年12月accept)。また、FuOHによるがん細胞アポトーシス誘導作用は主にアノイキス誘導によることを明らかにし、論文1報へまとめて発表した (Nutrition and Cancer, 2017年3月 accept)。さらに、大腸がん幹細胞様細胞を用いて、低酸素環境下及びEMT抑制下のメタボロームを解析し、興味深い結果を得た。また、大腸がん幹細胞様細胞におけるFuOHの細胞周期停止効果の指標なる代謝物を明らかにした。さらに、大腸がん幹細胞様細胞を接種したマウスへFxを投与し、がん組織形成抑制に関与する唾液中の代謝物を明らかにした。これらの結果はそれぞれ、4本の論文としてH29年度中に投稿予定である。一方、Fxを投与したApcMin/+マウスは解剖と腫瘍の病理診断を行っている最中であり、唾液の代謝物はまだ解析していない。本研究計画は、概ね、研究計画に沿って進捗した。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
H28年度の研究到達目標は、大腸がん幹細胞中のメタボローム解析１報、及び大腸がん幹細胞のメタボロームに及ぼすFuOHの効果１報の論文投稿（平成２８年度のみの研究結果）としていた。がん細胞及びがん幹細胞におけるFuOHによるアポトーシス及びアノイキス誘導に関する結果をまとめて2本の報告として報告できたこと。また、大腸がん幹細胞におけるFuOHによるメタボロームに関する結果をまとめることができ、H29年度中に3本の報告として投稿できること。担がんマウスにおけるFxによる唾液メタボロームに関する結果をH29年度中に1本の報告として投稿できること。Fxを投与したApcMin/+マウスの病理解析及び唾液メタボローム解析はH29年度中にまとめることができること。これらの結果から、研究計画は、概ね、研究計画に沿って進捗したものと考えられる。
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| 今後の研究の推進方策 |
H28-29の研究計画である「Fx及びワカメを摂取したApcMin/+マウスの唾液・血液・組織のメタボローム解析１報の論文投稿」（平成２８-２９年度の２年間の研究結果）を予定通り試みる。具体的には、Fx及びワカメによるApcMin/+マウスの大腸がん予防効果を明らかにする。また、唾液、血液、及び大腸組織のメタボローム解析から、がん予防に重要な代謝経路、マーカー代謝物を明らかにする。さらに、予防マーカー代謝物量から、予防効果の判定基準を確立する。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
ApcMin/+マウスを用いた実験は、H28年度は予備実験として行った。H29年度中に本試験を複数回実施予定であり物品費を多く使用するため、前年度の研究費用の一部を繰越すことした。
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| 次年度使用額の使用計画 |
主にFxを投与するApcMin/+マウスの飼育関連費用、及び解析の器具・試薬へ前年度と今年度の物品費を使用する予定である。
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