近年、日本における外国人労働者の受け入れ政策は、大きな変化を遂げている。在留外国人数の増加にともない外国人労働者数は増加し、人手不足の産業を中心に受け入れが拡大している。本研究では、農業分野における技能実習生に注目し、送り出し国(中国)と受け入れ国(日本)における現地調査から、技能実習制度の実態とその課題について考察を行うことにある。 中国の技能実習生派遣企業を対象としたヒアリング調査から、派遣に関わる企業活動の実態、派遣システムにおける派遣企業の役割について明らかにした。国内における技能実習生の受け入れについて、複数地域での調査を実施した。調査から、外国人労働者を受け入れた要因、農業経営における外国人労働者の役割等を明らかにした。農業法人における技能実習生の調査を進める中で、高度外国人材の受け入れ事例について知り、調査を進めた。農業関連産業において、生産管理を担う人材の面においても外国人材の受け入れが進んでいることを明らかにした。
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