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2017 年度 実施状況報告書

黄土高原・チェックダム堆積土の持続的な農地利用

研究課題

研究課題/領域番号 16K07944
研究機関鳥取大学

研究代表者

清水 克之  鳥取大学, 農学部, 准教授 (10414476)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード塩類集積 / 地下水 / チェックダム / 農地利用
研究実績の概要

半乾燥地である中国・黄土高原のチェックダムでは,数十年間のダム湖への土砂堆積地が農地(ダム農地)として利用される。天水農業でとうもろこしやひまわりが栽培されるが,ダム農地では塩類集積が問題となっている。そこで,農地の塩類化のメカニズムを明らかにするために,塩類集積状況調査や地下水位観測をはじめとする水文観測を行ってきた。
本年度は,遅れを取り戻すために,これまでの農地の土壌塩分濃度測定を,多点での土壌サンプリングとその分析によって行ってきたが,短時間で広範囲な観測が可能な電磁探査機による土壌塩分濃度の測定準備を進めてきた。現地での地下水文をはじめとする水文観測や測量に関する許可を中国当局から得る必要があるが,一昨年度末に明らかになった中国での地下水開発に関する日本人技術者が調査中に当局に拘束されたことを鑑み,安全に調査ができる体制を整えるべく調整を現地協力機関である西安理工大学を通して行ってきた。しかし,その安全な調査ができる確証が得られなかったため,現地調査をすることができなかった。そのため研究はほとんど進んでいない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本年度も現地調査に向けて準備を進めていた。現地での地下水位観測をはじめとする水文観測や測量に関する許可を中国当局から得る必要があるが,一昨年度末に明らかになった地下水開発に関する日本人技術者が調査中に当局に拘束されたことを鑑み,安全に調査ができる体制を整えるべく現地協力機関である西安理工大学を通して調整を行ってきたが,その確証が得られなかったため現地調査をすることができなかった。そのため研究はほとんど進んでいない。

今後の研究の推進方策

昨年度から,現地協力機関(西安理工大学)とは頻繁に連絡を取り調査の可能性について当局に問い合わせをしていた。2018年1月に当局から,所定の手続きを経て許可を得れば,調査は可能との連絡を西安理工大学を通して得たが,当局の回答が遅くやり取りには時間を要している。今年度の6~10月の間に2回ほど現地調査を行う予定で計画を進めている。また,特に農地の塩類集積実態調査を迅速に行うために電磁探査機器の使用を検討している。

次年度使用額が生じた理由

当初予定していた現地調査2回分が行えなかったため。

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公開日: 2018-12-17  

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