日本産イチゴの高品質世界展開技術の開発を目指し、高品質輸出技術に資する基礎的知見を得た。イチゴ果実の果皮を破壊しない最大荷重は約0.02Nであり、100%着色果の破壊点は歪4~6%で応力約0.3N/mm2、弾性限界は歪1~3%で応力約0.2 N/mm2程度あった。イチゴ果実全体のハイパースペクトルを取得し、糖度分布の可視化技術を開発した。損傷によって発現する関連遺伝子を約8700から26にスクリーニング、さらに発現量が2倍に増加した17遺伝子を選抜し、うち2遺伝子の発現推移を詳細に把握することができた。開発した知見を効果的に用い、海外第三者品質認証機関で青果物は世界で初めて最高評価を得た。
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