最終年度である今年度は、主に成果の取りまとめを行った。土壌温度分布の把握については、回転翼のマルチコプターにサーモグラフィーカメラを搭載することで、数ヘクタール程度の範囲であれば高頻度にモニタリングが可能であることが示され、その成果は国際誌に掲載された。また、比較的広域にモニタリングを実施するためには、固定翼を利用することが有効であることが確認され、可視画像については数百ヘクタールの範囲を定期的にモニタリングする技術が確立できた。一方で、固定翼では飛行速度が速すぎるため、サーモグラフィーカメラを使うとオルソ画像を作成するための十分な画像オーバラップ率が取れないという課題も明らかになった。 研究期間を通じて定期的に論文投稿や学会発表などを行えたため、研究成果の公表については一定の成果を上げることができた。
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