本研究では、炎症性物質のうち、インターロイキン-1β(IL1β)、腫瘍壊死因子様サイトカイン1A(TL1A)、プロスタグランジンE2(PGE2)、PGF2αおよびPGD2の脳室内投与または腹腔内投与がニワトリヒナの摂食を抑制することを明らかにした。また、哺乳類の摂食を抑制するIL6、IL8、インターフェロン-α(IFNα)およびIFNγには効果がないことを明らかにした。さらに、リポポリサッカライドおよびポリI:Cの腹腔内投与によってこれらの炎症性物質およびその合成酵素の遺伝子発現量が変化したことから、これらの炎症性物質が細菌およびウイルスに感染時の食欲不振に関わっている可能性を見出した。
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