これまでに、糖鎖はウシ黄体機能維持に貢献し、糖鎖形成不全が黄体機能を減弱させるという知見を得ており、さらに各発情周期で黄体の糖鎖発現は変化することを発見している。黄体機能の制御には様々な因子の関与することが知られているがその全容は未だ不明であり、黄体の糖鎖機能を標的とした新規黄体機能制御機構を解明することを目的として研究を進めている。 プロテオグリカンの機能性を検証することを今年度の研究として計画している。具体的には、改変プロテオグリカンの黄体細胞機能制御に関連する遺伝子発現への影響を解析し、改変プロテオグリカンの分子量解析を行った。 改変プロテオグリカンの機能性を検証した結果、改変プロテオグリカンにはバーシカンおよびヒアルロン酸合成酵素、MMP-1の遺伝子発現を増加させることが明らかになった。 また、各種改変プロテオグリカンで分子量が異なることが明らかになった。
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