今後の研究の推進方策 |
ウェルプレートにおいて各種の糖ヌクレオチド(UDP-GlcNAc, UDP-Gal, GDP-Fuc, Gal(Β1-4)GlcNAcα1-UDP)を添加した腸管上皮細胞(HIEC細胞, HT29細胞, Caco-2細胞またCaco-2細胞とHT29細胞の混合した小腸ならびに大腸モデル)の培養を行い、径上皮電気抵抗を指標として上皮バリア統合性の測定を行い、それを添加しないコントロール培養系と比較して上皮細胞透過性に及ぼす糖ヌクレオチドのもたらす役割を探索する。また培養した細胞についてRNASeqを行い、IL-8, IL-1Β, MIP-2, TNF-α, CXCL2, CXCL8などの免疫に関わるサイトカイン、ケモカインの遺伝子発現調整に及ぼす糖ヌクレオチドの影響を探索する。一方で、ヤギ、ウシなどの反芻家畜乳・初乳において、オリゴ糖ヌクレオチドの探索を平成29年度とは分離方法を変更して引き続き進める予定である。
|