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2018 年度 研究成果報告書

環境浄化をめざした植物におけるセレン・テルルの代謝および集積機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K08120
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 環境農学(含ランドスケープ科学)
研究機関近畿大学

研究代表者

武田 徹  近畿大学, 農学部, 准教授 (00247967)

研究期間 (年度) 2016-10-21 – 2019-03-31
キーワードセレン / テルル / 環境浄化 / グルタチオンレダクターゼ / グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ
研究成果の概要

セレン(Se)およびテルル(Te)は、元素材料としての重要性が認められているが、環境中に存在するこれら元素の無機酸化物は極めて毒性が高い。本研究は、植物を用いた環境中からのSe・Te無機酸化物の回収と元素態Se・Te合成系の解明を目的とした。ブロッコリーおよびソルガムは、SeおよびTeの無機酸化物を吸収し、根、茎、および葉の各組織で、グルタチオンレダクターゼと数種類のNADH依存還元酵素の作用により、元素態SeおよびTeに代謝することが示唆された。

自由記述の分野

植物栄養学

研究成果の学術的意義や社会的意義

SeおよびTeは、産業的にも安定供給が必要とされる元素であるが、いずれも専用鉱がない。それゆえ、国内での精錬SeおよびTeの確保は達成されつつあるが、いずれも異種鉱物に頼る供給形態であるため、環境中に排出されたSeおよびTe無機酸化物の有効な回収技術が必要とされている。また、東日本大震災に引き続き起こった原子力発電所の事故に伴い環境中に放出された膨大な量のTe放射性同位元素(132Te)はヨウ素へ壊変することから、生体・環境影響を考える上で、本元素の回収は緊急の課題である。本研究で得られた結果をさらに発展させていくことにより、以上の課題の解決が可能になるものと考える。

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公開日: 2020-03-30  

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