研究課題
平成29年度に引き続きギーセン大学のVolkmar Wolters教授を中心とする研究プロジェクト (Sustainable futures for cultural landscapes of Japan an d Germany - biodiversity and ecosystem services as unifying concepts for the management of agricultural regions (以下JAGUAR)と連携するとともに、 マールブルク大学Stefan Hotes博士とも連携し、研究を遂行した。日本とドイツの農村地域の生態系サービスと生物多様性を比較した研究については、平成30年9月にウィーンで開催されたドイツ・スイス・オーストリア生態学会大会で発表し、現在国際誌への投稿を準備している。国内においては、新たに野生復帰したコウノトリを指標とした生物多様性評価に着手し、福井県と総合地球環境学研究所の協力を得て、福井県が放鳥したコウノトリの4羽の位置情報に基づき、コウノトリの生息適地分析を行った。その成果はEcological Researchに投稿し、平成31年3月に掲載された。この研究は野生復帰したコウノトリを対象とした世界で初めての広域的な生息適地推定となり、Ecological Research誌では発行号のベスト論文としてオープンアクセスが付与された。ヨーロッパのコウノトリであるシュバシコウについては、既存の生息地推定モデルを用いて生息適地の抽出を行った。加えて、生物多様性評価手法としてDNAバーコーディングを導入し、イモリと猛禽類の食性分析に取り組んでいる。いずれの成果も近々論文として学術誌に投稿予定である。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (4件) (うちオープンアクセス 3件、 査読あり 3件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 7件、 招待講演 1件)
都市計画報告集
巻: 17 ページ: 393-399
Ecological Research
巻: 34 ページ: 277-285
10.1111/1440-1703.1063
Ornithological Science
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ランドスケープ研究
巻: 11 ページ: 32-38