研究成果の概要 |
核酸塩基を有する求核的なアルコキシ炭素ラジカル種を、エノン、オキシム、およびアルデヒドで捕捉する3種の分子間炭素-炭素[C(sp3)-C(sp3)]結合形成反応(Method I, II, III)を開発した。また、その開発途上で第4の反応系式であるラジカル-ラジカルカップリング反応(Method IV)を開発した。開発した4つの反応系式を活用し、核酸系天然物であるポリオキシン類の網羅的全合成やヒキジマイシンのポリオール構造構築などを達成した。 本アルコキ炭素ラジカル種を介した炭素-炭素結合形成反応は、穏和な中性条件下、高化学選択的に進行する為、有機合成化学の観点から極めて有用である。
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