ジオール類をキラル銅触媒とキレート環形成させることにより水酸基を活性化し一方の水酸基のみを不斉に官能基変換するという独自の方法論に基づき、常温・常圧下、簡便な反応操作で高い光学純度で非天然アミノ酸類を合成できる以下の3つの方法を開発できた。(1) α-置換セリノール誘導体の酸化的不斉非対称化によるα-置換セリンエステル合成、(2) 不斉非対称化によるアミノトリオールのエナンチオ選択的保護化法、(3) α-置換セリノール誘導体の不斉スルホニル化による光学活性アジリジン合成と非天然アミノ酸合成への応用。
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