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2018 年度 研究成果報告書

肥満症に対する新規治療システムの開発:鼻腔内投与による生理活性ペプチドの脳内送達

研究課題

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研究課題/領域番号 16K08208
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 物理系薬学
研究機関神戸薬科大学

研究代表者

坂根 稔康  神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (50215638)

研究協力者 高山 健太郎  
田中 晶子  
木村 駿輔  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード肥満症 / 鼻腔内投与 / 生理活性ペプチド / 脳
研究成果の概要

副作用が少なく自然な抗肥満作用を示す新規薬物(CPN)を用いて、新しい肥満治療法の開発を試みた。CPNは脳に作用して、効果を発揮する。CPNを効率的に脳に送り届けるために、CPNを鼻腔に投与した。CPNを鼻腔に投与すると、血管内への注射に比べて血中濃度は低かったが、脳内濃度は高かった。動物の体重変化を測定することで、抗肥満作用を確認した。CPNを血管内に注射しても、体重の増加は抑制されなかったが、同じ量を鼻腔に投与すると、体重増加が抑制された。CPNを鼻腔に投与することで、肥満症を治療できる可能性が示された。

自由記述の分野

薬物動態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来、肥満症の治療に用いられてきた医薬品は対症療法の域を出ず、有効性、安全性ともに問題があったが、CPNは安全性に優れ、鼻腔内投与することで、有効性を担保することができた。また、CPN以外にも脳疾患に優れた効果を示すペプチドが存在するが、治療に応用するためには、脳への送達が課題である。本研究で検討を行った鼻腔内投与は他のペプチドの脳内送達にも有用であり、社会問題となりつつある認知症に対する画期的な治療法開発の可能性を秘めている。

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公開日: 2020-03-30  

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