副作用が少なく自然な抗肥満作用を示す新規薬物(CPN)を用いて、新しい肥満治療法の開発を試みた。CPNは脳に作用して、効果を発揮する。CPNを効率的に脳に送り届けるために、CPNを鼻腔に投与した。CPNを鼻腔に投与すると、血管内への注射に比べて血中濃度は低かったが、脳内濃度は高かった。動物の体重変化を測定することで、抗肥満作用を確認した。CPNを血管内に注射しても、体重の増加は抑制されなかったが、同じ量を鼻腔に投与すると、体重増加が抑制された。CPNを鼻腔に投与することで、肥満症を治療できる可能性が示された。
|